1ページごとに画家さんが異なる珍しい大型絵本で、6巻では「えもじ」のページを担当しています。表紙のイラストも担当しており、様々な動物やモノをシルエットで描いています。
普段目にしている標識から世界で使われている珍しい標識まで楽しく紹介するページになっています。
標識にはそれぞれ歴史があり、その国独自の環境や発想から生まれるものや、国は違うけれど共通の認識から似たような標識があったり、成り立ちは歴史や社会環境と深く関わりがある内容がほとんどです。中には楽しいものもありますが、注意喚起のものも多いのでその絵文字が生まれたことは考えさせるものがあります。
たくさん並べて見るのも楽しいですが、巻末にある読んでも楽しい別冊「よんでたのしむ いきものづくし ものづくし」には一部の標識の成り立ちなどの説明もありますので、ぜひそちらもご一読ください。
発行:福音館書店
デザイン:辻 祥江
定価:2200円+税
サイズ:38×31cm
注意看板左から「落石注意」「クラゲに注意」「道路工事中」「シカ飛び出し注意」
珍しい海外の注意看板など左から「象の横断注意」「アヒルの横断注意」「カニの横断注意」「ヘラジカ注意」
象の看板は各国であるようですが、スリランカのある地域では象が水浴びするのに道路を何回も横断するためで、徳島や沖縄などで見られるカニの標識は、産卵の時にカニが道路を横断するためのようです。ヘラジカは北欧やカナダなどでよく見られるようですが、大きいものは体長3mにもなり、車でも大変危険なようで看板見かけたらかなり注意が必要ですね。どれも国や地域柄が出て大変面白いです。
2枚目右下から「ピラミッドに登るの禁止」「手を触れないでください」「この先は崖に注意」「犬のフン禁止」
禁止は赤い線で表現されたものが多く、注意標識は角が上にある不安定な形で注意を促すために三角形が多いようです。犬の看板は分かりやすく表現するためにオリジナルで制作しています。
1枚目左上から「自転車専用道路」「静かに」「一列並び」「マスク着用」下は「サンタの標識」「通学路」「駆け込み禁止」「頭上に注意」
青い看板は案内や指示で使われるようです。フィンランドのサンタの標識は地域性が出て可愛いです。トナカイに乗っていないのがリアルでいい。
いつもは何となくで気にしていなかったのですが、この仕事をしている時はさすがに看板ばかり目に入ってきてレアなのを見つけると嬉しくなってました。。