絵本「いきものづくし ものづくし 3」
大型絵本の表紙イラストと中面1ページ見開きをご依頼頂きました。
1ページごとに画家さんが異なる珍しい絵本で、私は「もよう」のページを担当しています。
表紙イラストでは、中面で関係のあるものをシルエットでたくさん描き、デザイナーさんが巻ごとに様々な形に配置しています。
3巻は雫の形のようです。
世の中にある、普段目にしている模様や珍しい模様などを38人の子供に服を着せたようなイラストになっており、楽しく模様を紹介するページになっています。
模様にはそれぞれ歴史があり、その国独自の環境や発想から生まれるものや、国は違うけれど共通の認識から似たような模様が発見されたりと模様の成り立ちは奥が深すぎて今回の制作で改めて知り、驚いています。
シンプルに見えているけど、そこに詰まっている形や色は膨大なデータとして私達に情報を発信しているんだなと感じました。
一番最初のケルト模様ですが、セーターによく使われるデザインでよく見かけると思います。ケルト民族が厳しい冬を越すために防寒着として編み始めたのがセーターです。網の文様は縄、命づなから子孫繁栄など祈りを込めた文様でもあります。
見ても楽しいですが、巻末にある読んでも楽しい別冊「よんでたのしむ いきものづくし ものづくし」には一部の模様の成り立ちなどの説明もあります。
発行:福音館書店
デザイン:辻 祥江
定価:2200円+税
先行販売:こどものとも社