「ヘストラ グローブガイド 2019-20」
去年に引き続き、今年もヘストラのグローブカタログ表紙のイラストを担当させていただきました。
今回のイラストはエッチングのようなイラストで、グローブを細かいペン画で仕上げています。
エッチング風にするのに、縦線でまず細かくグローブ全体に線を引き、そこから立体感をつけるのに影やボリュームのある部分、色味をモノクロの状態で表現しています。そこから、水彩でグローブの色味のベタを作成し、パソコン上で重ねて完成させました。わかりやすいように色をつける前の状態も載せています。
個人的なペン画の感想ですが、作者によってかなり個性が出るタッチだと思っています。好みの線の太さ、線が細いのが好みの方もいるし、太いので力強く描く方もいます。
ペンもボールペン、油性ペン、水彩ペン、ガラスペンや筆ペンもありますし、紙ひとつとっても、風合いのある紙の毛足がボアボアしたような紙が私は好みですし、かといってすっきり描きたい時は水彩紙やもう少し表面が堅い紙を選びます。
普通紙やツルツルした紙、描くのに緊張する高級な紙もありますし、わら半紙のような再生紙は小学校の頃から慣れ親しんでいるせいか何の抵抗もなく描けます。ただ手を動かしたい時は描きやすいです。
紙の厚さでも印象が変わりますし、こだわりだしたらキリがない表現だと思います。
デザイン:相澤 千晶