「HESTRA GLOVE GUIDE ヘストラ グローブカタログ 2018-19」
毎年、ヘストラのグローブカタログ表紙のイラストを担当させていただいております。
毎回、タッチは統一せずにグローブガイドは制作したいというヘストラ担当者の方とデザイナーの意向でイラストのイメージを毎年変えて制作しています。今回はまた新しい切り口で表現ということでヘストラの表紙ではチャレンジしていなかった切り絵で制作することを提案しました。
今年はヘストラ様側で用意していただいたスウェーデンの雪山のかっこいい写真(いつもカタログ内で使われている写真はとてもカッコいいです)を参考に頂き、切り絵で雪山の風景に挑戦しました。かっこいいブランドなので可愛くならないように気を付けながら、今回の頂いたイメージ写真やブランドのイメージに合うタッチを模索していきました。
どちらかというと可愛くなりがちなので雪山の厳しい感じやシャープさなど表現するのに新たに挑戦することが多く、実はかなり難攻しました。採取的なイメージなるのに5パターン以上はタッチを変えています。今回は切り立った山が連なる感じを出すのに、山自体の影と山の厳しさ、カッコよさを出す影の2種類を使って表現するという手法に落ち着きました。前から切り絵に色鉛筆でテクスチャーを入れた作品は制作していたのですが、いつもはある程度鉛筆に任せた自然な感じで描いていたのですが、今回はタッチをより大胆に、荒々しくなるようにしています。
背景の青、人、テント、などもすべて色紙を使って切り絵で制作しております。
雪山は陰の部分に水色を使い、さらに色鉛筆でテクスチャーをいれ、
雪や山、テントなどの質感やニュアンスを表現しています。
雪山には強めにテクスチャーをいれ、雪山の厳しさを表現しました。
中と裏表紙にはまた別の鉛筆のテクスチャーを描いたものが使われています。
スポーツを題材としたお仕事は他には今のところなく、自分も水泳で泳いでしますのがその他のスポーツはしていないので
スキー競技のここまで厳しい世界の感覚を体験することはむずかしいですが、プロのスポーツはすきですので楽しく制作させていただいております。
デザイン:相澤 千晶さん